光触媒シートは、東京大学先端科学技術研究センター、橋本教授によって汚染土壌の浄化システムとして開発されたものです。
●シート状にして表面積を確保、太陽の光をたくさんあてる!
「光触媒」は文字通り、「光」がなければ反応しません。「光」の中でも、光触媒反応が必要とするのは、紫外光です。 また、光触媒反応は表面で起きますので、できるだけ大きな表面に紫外光を当てるようにすることが大切です。
同じ体積でも光があたる面積が100倍違います。 これにより、分解に要する時間も100倍違ってきます。 |
●吸着剤と組み合わせて、有害物質や臭いをすばやくキャッチ!
光触媒シートの中には、光触媒と吸着剤の粉末を充填してあります。 光触媒にもある程度の吸着力はありますが、吸着剤(活性炭)を組み合わせることにより、すばやく対象ガスを吸着します。 分解の過程で有害な副生成物を出す可能性がありますが、これも吸着剤に吸収されるので、大気中に放出されることはありません。 |
光触媒シートは下の図のような構造になっています。 不織布側からガスが出入りし、フィルム面からは太陽光(紫外光)が当たるようになっています。
※光触媒シートの基材はポリプロピレンです。光触媒反応により基材自体も徐々に分解します。しかし、光触媒反応はもともと速い反応ではないので、使用中に大きく劣化することはありません。
光触媒シートは、東京大学先端科学技術研究センターの橋本研究室と(株)エコグローバル研究所との共同開発です。
光触媒シートについて、詳しくは以下をご覧ください。
光触媒シートによる環境改善技術研究会
http://www.light.t.u-tokyo.ac.jp/ps/index.html